インバウンドの成功はキャッシュレス戦略「水木しげるロード商店街」

キャッシュレス戦略「水木しげるロード商店街」インバウンド全般

日本に住んでいるとあまり感じないかもしれませんが、長く海外にいて久しぶりに日本に帰ってくるとクレジットカードが使えないことにとても不便を感じます。

これは、外国人も同じで、インバウンドに成功したい地域は早急にキャッシュレス化をすすめていく必要があるでしょう。

ここではキャッシュレス戦略を取り入れてインバウンドに成功した「水木しげるロード商店街」をご紹介します。

「水木しげるロード商店街」は2015年のカード決済端末整備の事業により、メインストリートでほぼキャッシュレス化の環境を取り入れたことで、観光客数は上昇し、 2019年には300万人台を突破するまでになりました。

これらについて詳しく解説します。

インバウンドの成功の鍵はキャッシュレス戦略

キャッシュレスの決済が実現すると、事業者にとっては現金取り扱い業務が削減でき、外国人観光客にとっては現金引き出し等の手間の削減や取引決済の安全性の向上などが期待できます。

しかし、日本のキャッシュレス決済比率を見てみると、比率自体は上昇基調を示しているものの、海外諸国と比較するとまだまだ低いといわざるおえません。

海外から久しぶりに帰ってくると、なんでこんなにクレジットカードが使えないのだろうと実感します。

訪日外国人が旅行中に困ったこと、最も困ったこと (出典:観光庁「外国人旅行者に対するアンケート調査」)によると訪日外国人が「旅行中最も困ったこと」として「両替・クレジットカード利用」はの4番目にランクインしています。

このように、インバウンドに成功したい地域にとってはキャッシュレス化は必須の課題であるといえます。

つぎでは、そのキャッシュレス化でインバウンドに成功した例として 「水木しげるロード商店街」 をご紹介します。

「水木しげるロード商店街」の例

鳥取県境港市と言えば、日本トップクラスの水揚げ量を誇る漁港であり、マグロやベニズワイガニなど種類が豊富な海産物で有名です。

その境港市に「水木しげるロード」が1993年に誕生しました。

2010年には、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」効果などにより、270万人もの人々が訪れました。

これを一時的なものと終わらせず、継続させるために「この賑わいを将来に渡って継続するためには、今この時期に次の10年、20年先を見据えた一手を打つ必要がある」として、境港市では、「水木しげるロードリニューアル基本構想」に基づく「基本設計」を2015年に策定しました。

車道部分を一方通行にして歩道を拡充したり、休憩できるベンチを配備したりするなど、観光客に対する「おもてなし」を充実させました。

一方、これとは別に、観光客が土産物を購入したり、食事したりする際の決済の利便性を高めようとする、ソフトウェア面を充実させる試みも2014年から動き出しました。

「水木しげるロード商店街」 のキャッシュレス戦略

経済産業省から2013年度の補正予算で「商店街まちづくり事業」として127億円の予算が編成されたことが契機になり、この補助金を使って決済インフラの整備ができないかとの考えが広まったのです。

境港には内外のクルーズ客船が寄港する機会が増えており、2012年には16回寄港・乗客数8,000人だったのが、2013年には17回寄港・乗客数は1万人を超えるまでに増加しました。

しかしながら、当時の水木しげるロードには外貨を両替する施設がなく、ゆうちょ銀行の本局まで出向かなくてはならず外国人観光客も地元の人々もとても困っていました。

こうした状況を打破するためにキャッシュレス化が急がれたのです。

「商店街まちづくり事業」では、国や県からの補助金を利用して、クレジットカードや電子マネーの導入がすすみ、水木しげるロードのキャッシュレス化が行われました。

これによりメインストリートでほぼキャッシュレス化の環境が整いました。

お店側からの操作に関する不安も懸念されましたが、慣れとその決済スピードの速さから、「もっと早くに導入すればよかった」との声もあったようです。

「夕凪の湯・御宿野乃」ドーミーインホテルの誕生

そのような中、2016年には「水木しげるロード」沿いに、ホテル「天然温泉境港・夕凪の湯・御宿野乃」が開業しました。

195室を有する大型のホテルでドーミーイングループのホテルです。

そのことにより、観光客の 「水木しげるロード商店街」 での滞在時間は格段に長くなりました。

特に、昼だけでなく夜にもお土産店や飲食店を利用する観光客が増えていき、観光客数は上昇し、 2019年には300万人台を突破するまでになりました。

公式サイトはこちら>>>天然温泉境港・夕凪の湯・御宿野乃

おわりに

ここではキャッシュレス戦略を取り入れてインバウンドに成功した「水木しげるロード商店街」をご紹介しました。

2010年には、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の大ヒットの後、キャッシュレス化に取り組み、その後温泉ホテルが開業するなど、とてもタイムリーにインバウンド戦略をすすめてきたことがわかります。

ご興味のある方は 「水木しげるロード商店街」 に足を運び、「天然温泉境港・夕凪の湯・御宿野乃」に宿泊して現地の様子を実際に見てみましょう。

「夕凪の湯・御宿野乃」の公式サイトはこちら>>>天然温泉境港・夕凪の湯・御宿野乃

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参考文献

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