近年の音声認識・機械翻訳の進歩は目を見張るものがあります。
機械翻訳のレベルは既に TOEIC960 点に達したとの報道も出ているほどです。
ただ、まだ完璧ではないので、うまく使いこなすコツを知る必要があります。
そのコツを知ることでより便利に上手く使いこなすことができます。
ところで、機械翻訳で有名なのは、「ポケトーク」で多くの鉄道会社が取り入れており、かなり優秀な機械翻訳機です。
POCKETALK(ポケトーク)ただ、「ポケトーク」は有料になります。
皆様はVoiceTra<ボイストラ>をご存じでしょうか。
国立研究開発法人(国の公的機関)である「情報通信研究機構( NICT:National Institute of Information and Communications Technology)」が、個人の旅行者の試用を想定して研究・開発したアプリです。
VoiceTraは、無料です。
ぜひ、もっとVoiceTraを活用していただきたいと思い、VoiceTraの使い方のコツについて解説しました。
VoiceTra<ボイストラ>の特徴
以下がVoiceTraの特徴です。
VoiceTraはこちらからスマフォにインストールしてください。
- 日英中韓など27言語(広東語などの地域語を含めて30言語)に対応しています。
- iPhone版、Android版の両方の端末で使えます。
- 文字とイラストのシンプルな画面で直感的に操作できます。
- 相手の言語に翻訳した結果を元の言語に翻訳し戻した結果(逆翻訳)が表示されるので翻訳結果が確認できます。
- 翻訳結果が意図と異なる場合、テキストを編集(修正)して再翻訳できます。
- 利用者の負担は通信料金のみ。アプリは無料で利用できます。
- 誤った翻訳結果を開発元に知らせる機能があり、翻訳精度は常に向上・進化しています。つまり使えば使うほどVoiceTraは賢くなるということです。
VoiceTraの使い方のコツ①ゆっくりと大きな声ではっきりと
1つめのコツはゆっくりと大きな声ではっきりとです。具体的には以下のようになります。
- ゆっくりと
- 大きな声で
- ハッキリと
- なるべくマイクに近づけて
- 周囲の雑音を拾わないように
- 話している間だけマイクを ON にする
- 会話に関係ない前後の音声が入らないように
VoiceTraの使い方のコツ②やさしい日本語で語りかける
コツの2つめは、やさしい日本語で語りかけるということです
具体的には、
- 一つの文を短くする。(複文は単文に)
- はっきり最後まで言う。
- 体言止めを避ける。
- 敬語を避ける。
- 主語や助詞などをきちんと入れる。
VoiceTraの使い方のコツ③あいまいな日本語や誤解を生むいい方をしない
コツの3つめは、あいまいな意味の日本語は避けるということです。
例1
「 結構です」とか「大丈夫です」ってよく使いますが、それは前後の文脈があってわかることです。
「 結構です」とか「大丈夫です」だけでは、「はい」「いいえ)」の両方の意味でとれます。
例2
「お客様はカードですか?」「私は現金です」などいうことがありますが、そのままVoiceTraで訳してみましたが、「Are you a card?]になりました。
ちゃんと、「お客様はカードで払いますか」などきちんとした文章にしましょう。
例3
「社内は禁煙です」を訳してみました。Smoking is prohibited in the train.となります。
⇒これは「社内」を「車内」と解釈したのでしょう。
「会社の中では」などともっとはっきりとした言い回しにする必要があります。
実際の接客の現場での留意点
- 相手にスマホを渡さないように。実際に盗難にあったケースが報告されています。
- 同じ側に立ちながら、並んで会話をしましょう。
- メニューや素材など、あらかじめ訳しておいて履歴で再生すると便利です。
まとめ
今後、自動翻訳の技術進化は、利用者の増加を生み、翻訳データの蓄積が進み、それにともない音声認識・翻訳のレベルは向上していくでしょう。
ただ、人と人とのコミュニケーションは、機械で翻訳するだけでは不十分です。
時には誤訳もあります。
機械をうまく利用しながらも、異文化・相手を理解しようとする気持ち、相手を思う心をもって接客することが最も大事です。
VoiceTraはWi-Fiがないところでは使えないなどの問題がありますので、そういったことを気にせず使いたい、有料でもいいので、もっと正確なものをという方はポケトークをおすすめします。
ポケトークの詳細はこちらを参考に。
今半額以下になっています。