イスラム教徒の食事:ハラルフードを学ぶ【ハラルフードに関するおすすめの本5冊】 

イスラム教徒への対応インバウンド情報

ホテル・旅館の宿泊業・飲食業などインバウンド業界で働く方々の中には、多様な文化、宗教をもった外国人の方が来られ、困っている方も多いのではないでしょうか。

外国のお客様をお迎えする時、日本の文化を伝えることも重要ですが、それ以上に相手の文化を知り敬意を示すことが重要です。

特に、近年ではインドネシアやマレーシアなどの東南アジア諸国からの旅行者数が大きく伸びており、今後もさらに伸びていくものと考えられます。

こういった国々では、ムスリム(イスラム教徒)が多いといわれており、日本のインバウンドの現場でもイスラム教徒への対応が急務になってきます。

イスラム教徒は特に、食の制限が厳しいといわれておりますので、ここでは、近年急増しているイスラム教徒とハラルフードについて学習し、どのようにイスラム教徒の観光客に対応していくべきかを解説いたします。

さらに、もっと詳しくハラルフードについて学びたい方のためにおすすめの本5冊をご紹介します。

イスラム教とは


7 世紀初めにアラビアのムハンマドが預言者として神から授かった宗教です。

唯一神「アッラー」を信じる一神教で、「クルアーン」(以前はコーランと言われていた)を聖典とします。

イスラム教はスンニ派とシーア派の 2 つに大きく分類できます。

スンニ派における信仰の基本は「六信五行」にまとめられます。

シーア派の信仰の基本は「五信十行」です。

イスラム教徒は、ムスリムと呼ばれ、女性はムスリマと呼ばれることもあります。

イスラム教徒が多い国

イスラム教徒が多いのは、インドネシア、インド、パキスタン、バングラデシュ、ナイジェリア、エジプト、イラン、トルコ、サウジアラビアなどです。

イスラム教徒というと中東というイメージですが、実は、アジアに多いのです。

近年、訪日が増えているインドネシアなどは国民の約9割がイスラム教徒です。

このような国では英語を話せる方もいるでしょうが、英語を話せない方も多くいると思います。

その場合はどうしても性能の高い翻訳機に頼るしかないかと思います。

一番評判が高い翻訳機はPOCKETALK(ポケトーク)といわれています。

イスラム教徒の食習慣


宗教が生活の土台となっており、食事の規制事項があるため、口に入れる食材に対して非常に気を遣います。
イスラム教徒は、「食材」、料理に付着する「血液」、調理される「厨房」と「調理器具」がイスラム教の教義に則ったものであるかということをとても問題にします。

その一方で、食事は、信徒に対する神からの報酬と考えられていて、食事を楽しむことを重視します。

イスラム教徒の食事回数は、通常、1 日 3 回です。

ラマダン(断食期間)


イスラム暦 9 月に 1 ヶ月にわたる断食期間(ラマダンと呼ばれる)があります。

断食期間中は、夜明けから夜になるまで、一切の飲食が禁じられます(水も飲んではいけない)。

この期間の食事は、通常、夜明け前と夜の 2 回です。この期間は夜の食事は、普段よりもたくさんの量を摂ります。

食は訪日旅行最大の楽しみ

ところで、観光庁の訪日外国人消費動向調査(2018 年)による「訪日前に期待していたこと」では、「日本食を食べること」が 72.1%で第 1 位、続いて「ショッピング」が 58.2%「自然・景勝地観光」が 50.9%、「繁華街の街歩き」が 45.0%となり、このことからも訪日外国人の日本食への期待は大きいことがわかります。

食には「制限」と「楽しみ」の 2 つの側面があります。たとえば、この楽しみは、旅行先であればなおさら大きく膨らむでしょう。

イスラム教では、戒律による様々な食事の制限がある一方で、食事は信徒に対する神からの報酬と考えられていて、食事を楽しむことが重視されます。

それゆえ、訪日外国人旅行者は、食の制限を守れるかどうかを不安も抱えつつ、それと同時に日本食に対して大きな期待を持っていると考えられます。

ハラル(HALAL)・ハラルフード とは

「ハラル」とは、アラビア語で「許可された」「容認された」という意味です。

なお、「ハラル」は「ハラール」とも呼ぶこともあります。

最近よく耳にする「ハラルフード」とは「イスラム教の教義にそって食べることが許可された食事」という意味になります。

日本ではまだ見かけませんが、海外に行くと「ハラルフード」のレストランやフードコートは結構あります。

野菜・果物・魚・卵・牛乳は基本的に「ハラルフード」です。

なお、「ハラル」には、教義にそった厳格なものから、豚肉やアルコール抜きという寛容なものまで、様々なケースがあります。

ハラム(HARAM)とは

一方、「ハラム」はそれとは逆、つまり「禁じられた」「違法な」という意味です。

たとえば、豚肉を使った料理は、ムスリムにとって「ハラム」ということになります。

ハラルマークとは

「ハラルマーク」って聞いたことありませんか。

イスラム法に則り適切な処理を施した肉類や各認証団体の検査をクリアした商品は、「ハラル認証」を取得することができます。

この「ハラル認証マーク」はムスリムが安心して購入できる基準のひとつであり、一部の厳格なイスラム教徒はハラル認証を取得したものしか食べないケースもあります。

ただ、日本はイスラム教徒の国ではないことを理解して訪日する旅行客がほどんどのため、厳格にハラルフードを提供することは難しいですから、できることがら始めましょう。

イスラム教徒の食べられない食材

まずは、最低限覚えておく必要があるものとして、イスラム教徒は豚は食べられません。

豚肉とわかるものだけでなく、「ブイヨン」「ゼラチン」「肉エキス」には豚の肉や骨が使われていることがありますので、調理時に注意する必要もあります。

また、「ラード」(豚の脂肪)は、「植物性油」を代用するといいかと思います。

アルコール

次に気をつけたいことはアルコールです。

特に、日本の旅館などの会食料理では、食前酒が何も説明されず置いてあることなどがあります。

私はアルコールは一切飲まないので、いつもいちいち「これはアルコールですか?」と確認しております。

そしてアルコールの場合は、「アルコール以外のものはありますか?」と聞きます。

ほとんどの場合は、すぐに他のものを準備してくれますが、時々「そのように決まっていますので、他のものをご提供することは難しいです」というような感じで嫌な顔をされることもあります。

イスラム教徒をはじめ、アルコールを一切飲まない方もいるということを理解して、はじめにアルコールを飲むかどうか、聞いておき、アルコール以外のものも準備する必要があるでしょう。

何も知らせず、ただ置いてあり、それを知らずに飲んでしまったイスラム教徒がいた場合、大変な騒ぎになるかと思います。

その他、アルコールは「料理酒」「調味料」(みりんなど)「香り付け」「デザート」など様々な料理に使われることがありますので、注意が必要です。

血液

血液が見えると不浄なものとして食べられないので、肉類や魚の焼き具合と調理方法には気をつけた方がいいかと思います。

食の多様性と多文化共生

また、海外では、ベジタリアン・ビーガンなども急増しております。

では、急増する訪日外国人旅行者の食の多様性・制限にどのように対応したらいいのでしょうか。

多様な食文化・食習慣を必要以上に区別して考えるのではなく、複数の文化・習慣の共通点を探ってみましょう。

たとえば、豚肉を禁じられているムスリムと、動物の肉のみ不可のベジタリアンは、菜食は安心して食べられます。

このように、多様性を理解しながら、共通点を探り、効率の良い対応ができるかを考えていけば、多くの文化背景・宗教背景の方々に対応できます。

ハラルフードに関するお勧め本5冊

簡単にハラルフードについて説明してきましたが、より詳しくハラルフードについて知りたい方、本格的に導入したい方は以下の書籍をお読みください。

飲食店のためのおいしいハラール食導入ガイド

まずは「飲食店のためのおいしいハラール食導入ガイド」です。

ハラルのレシピがついていますので、ホテル・旅館などでハラルフードを取り入れたい方は必見です。

飲食店のための ハラル対策ハンドブック: レシピ30付 

「飲食店のための ハラル対策ハンドブック: レシピ30付 」こちらもハラルフードのレシピ付きです。

ハラルフードを取り入れたい方には最適な本です。

決定版「ハラル」ビジネス入門

「決定版「ハラル」ビジネス入門」はちょっと古い本で、先駆的なハラルに関する書籍です。

日本でのビジネスというよりもマレーシアでの展開についてです。

マレーシア人と日本人が著者で、ハラルについてよくわかります。

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ハラル製品ー対応マニュアル 商品企画から認証マーク、製造、管理、販売まで

「ハラル製品ー対応マニュアル 商品企画から認証マーク、製造、管理、販売まで」は著者が大学の研究者ですので、本格的にハラルについて学びたい方向け。

ハラールマーケット最前線

「ハラールマーケット最前線」は市場としてのハラルマーケットを知る入門書としていい書籍です。

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