キャッシュレス化のインバウンド成功事例【水木しげるロード商店街】

キャッシュレス戦略「水木しげるロード商店街」 インバウンド全般

海外ではキャッシュレス化が進んでいますが、日本はかなりの遅れをとっています。

インバウンドに成功したい地域は早急にキャッシュレス化をすすめていく必要があります。

さもないと、せっかく外国人は買いたい・体験したいと思っているのに、円を十分持っていないために諦めることになり、キャッシュレス対応していないことは様々な場面での機会損失につながります。

そこでここでは鳥取県境港市の「水木しげるロード商店街」がキャッシュレス戦略を取り入れることにより、どのようにインバウンドに成功したかその事例をご紹介します。

簡単にまとめますと、「水木しげるロード商店街」は「ゲゲゲの女房」のヒットや「商店街まちづくり事業」の補助金を活用したキャッシュレス化、「ホテルの建設」など、上手にその時のその時の時流に乗りながら、外国人観光客インバウンドに成功させました。

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「水木しげるロード商店街」のキャッシュレス戦略

最初に鳥取県境港市の「水木しげるロード商店街」を簡単にご紹介します。

鳥取県境港市と言えば、日本トップクラスの水揚げ量を誇る漁港であり、マグロやベニズワイガニなど種類が豊富な海産物で有名です。

その境港市に「水木しげるロード」が1993年に誕生しました。

NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」のヒット

2010年には、NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」効果などにより、270万人もの人々が訪れました。

これを一時的なものと終わらせず、継続させるために「この賑わいを将来に渡って継続するためには、今この時期に次の10年、20年先を見据えた一手を打つ必要がある」として、境港市では、「水木しげるロードリニューアル基本構想」に基づく「基本設計」を2015年に策定しました。

車道部分を一方通行にして歩道を拡充したり、休憩できるベンチを配備したりするなど、観光客に対する「おもてなし」を充実させました。

一方、これとは別に、観光客が土産物を購入したり、食事したりする際の決済の利便性を高めようとする、ソフトウェア面を充実させる試みも2014年から動き出しました。

「商店街まちづくり事業」の補助金を利用したキャッシュレス化

キャッシュレス決済端末

経済産業省から2013年度の補正予算で「商店街まちづくり事業」として127億円の予算が編成されたことが契機になり、この補助金を使って決済インフラの整備ができないかとの考えが広まったのです。

境港には内外のクルーズ客船が寄港する機会が増えており、2012年には16回寄港・乗客数8,000人だったのが、2013年には17回寄港・乗客数は1万人を超えるまでに増加しました。

しかしながら、当時の水木しげるロードには外貨を両替する施設がなく、ゆうちょ銀行の本局まで出向かなくてはならず外国人観光客も地元の人々もとても困っていました。

こうした状況を打破するためにキャッシュレス化が急がれたのです。

「商店街まちづくり事業」では、国や県からの補助金を利用して、クレジットカードや電子マネーの導入がすすみ、水木しげるロードのキャッシュレス化が行われました。

これによりメインストリートでほぼキャッシュレス化の環境が整いました。

お店側からの操作に関する不安も懸念されましたが、慣れとその決済スピードの速さから、「もっと早くに導入すればよかった」との声もあったようです。

ところで、今はそのような補助金を利用しなくても、ほぼ無料でキャッシュレス決済端末が簡単に導入できるようになりました。

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「夕凪の湯・御宿野乃」の誕生でインバウンドに拍車

そのような中、2016年には「水木しげるロード」沿いに、ホテル「天然温泉境港・夕凪の湯・御宿野乃」が開業しました。

195室を有する大型のホテルでドーミーイングループのホテルです。

そのことにより、観光客の 「水木しげるロード商店街」 での滞在時間は格段に長くなりました。

特に、昼だけでなく夜にもお土産店や飲食店を利用する観光客が増えていき、観光客数は上昇し、 2019年には300万人台を突破するまでになりました。

インバウンド・キャッシュレスに関する論文と書籍

最後にインバウンド・キャッシュレスに関してもっと詳しく知りたいための方に、関連論文と書籍をご紹介します。

インバウンドのキャッシュレスに関してもっと詳しく学びたい方は以下の論文を参考にしてください。

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なお、ここでは「水木しげるロード」に関しては以下のリンクを参考にしました。

おわりに

ここではキャッシュレス戦略を取り入れてインバウンドに成功した「水木しげるロード商店街」をご紹介しました。

「水木しげるロード商店街」は「ゲゲゲの女房」のヒットや「商店街まちづくり事業」の補助金の活用したキャッシュレス化、さらに、ドーミーインホテルの誕生など、上手に時流に乗りながらインバウンドに成功させました。

特に、「商店街まちづくり事業」の補助金を活用したキャッシュレス化を行わなけば、「水木しげるロード商店街」はこのようにインバウンドで成功しなかったかもしれません。

インバウンドに成功したい地域は早急にキャッシュレス化をすすめていきましょう。

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その他のインバウンド成功事例

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