「Why don’t you」「Why don’t we」「Why not」の違いを徹底解説!意味・使い方・例文

「Why don’t you」「Why don’t we」「Why not」の違いを徹底解説!意味・使い方・例文 インバウンド全般

外国人観光客への接客や案内で、「〜してみませんか?」「こちらはいかがですか?」とやさしく提案したいとき、英語ではどう表現すればよいのでしょうか?

本記事では、よく使われる3つの英語表現、「Why don’t you」「Why don’t we」「Why not」の意味と違いをわかりやすく解説します。

それぞれの表現の使い方に加えて、ホテル・レストラン・観光案内所などの具体的な接客シーンで使える例文も紹介。提案やお声がけを自然な英語で伝えたい方にぴったりの内容です。

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「Why don’t you」「Why don’t we」「Why not」の基本的な意味

英語で何かを提案したり、相手の行動を促したりする場面では、「Why don’t you」や「Why don’t we」、そして「Why not」といった表現がよく使われます。どれも「~してみたらどう?」「~しませんか?」といった意味で訳されることが多いですが、主語の違いやニュアンスの違いに注意が必要です。

まず、それぞれの基本的な意味を確認してみましょう。

  • Why don’t you + 動詞の原形:
    相手に対して何かをするように提案する表現です。
    例)Why don’t you try this dish?(この料理、試してみたら?)
  • Why don’t we + 動詞の原形:
    話し手自身も含めて一緒に何かをする提案です。
    例)Why don’t we go sightseeing together?(一緒に観光しませんか?)
  • Why not?(単独または Why not + 動詞の原形):
    軽い同意や提案として使えるカジュアルで万能な表現です。
    例1)A: Let’s take a break. B: Why not?(休憩しようよ/いいね!)
    例2)Why not join us?(一緒に来たら?)

いずれも親しみのある言い回しで、観光案内や接客の場面でもよく使われる英語表現です。次の章では、それぞれを詳しく掘り下げていきます。

「Why don’t you」:相手への提案やアドバイス

観光客へのおすすめや案内を、やわらかく伝えたいときに使える便利なフレーズです。

「Why don’t you」の意味とニュアンス

「Why don’t you + 動詞の原形」は、相手に何かを提案する表現です。「〜してみてはどうですか?」「〜したらどう?」という意味になり、アドバイスやおすすめをしたいときに使われます。

丁寧ではあるものの、ややカジュアルな響きがあるため、親しみを込めて提案する場面に適しています。接客英語としても、お客様と少し打ち解けたタイミングで使うと自然です。

接客の場面でよく使う例文と解説

場面提案フレーズ日本語訳
カフェ・レストランWhy don’t you try our matcha latte?抹茶ラテを試してみませんか?
土産店Why don’t you take a look at these popular souvenirs?人気のお土産をご覧になりませんか?
観光案内所Why don’t you visit the old temple nearby?近くの古いお寺を訪れてみては?
ホテルWhy don’t you use the free shuttle bus?無料の送迎バスをご利用になってはいかがですか?

「Why don’t you」は、相手を思いやる気持ちを込めた提案として使えるため、直接的すぎず、自然にサービスをおすすめできる表現です。

飲食店での自然なおすすめ表現については、こちらの記事も参考になります:
▶ 飲食店で使える接客英語フレーズ

レストランの接客英語をもっと本格的に学びたい方には、オンラインで学べるKimini英会話PULSの紹介記事もおすすめです:
▶ レストラン接客英語に特化!Kiminiオンライン英会話PULSの活用法

「Shouldn’t you?」との違いは?

「Why don’t you」は柔らかく提案する表現ですが、「Shouldn’t you?」は「~すべきでは?」という義務や当然さを感じさせる表現で、注意が必要です。

たとえば:

  • Why don’t you take a rest?
    (休んだらどう?)→ 優しく気遣う提案
  • Shouldn’t you take a rest?
    (休むべきじゃない?)→ 少し責めるような響きもある

観光や接客の場では、「Why don’t you」のほうが自然で好印象です。お客様を急かしたり、命令口調に聞こえたりしないように気をつけましょう。

「Why don’t we」:一緒に〜しませんか?の提案

お客様と一緒に行動することを提案したいときに便利なのが「Why don’t we」。フレンドリーかつ前向きな印象を与えることができ、接客や観光案内にもぴったりの表現です。

「Why don’t we」の意味とニュアンス

「Why don’t we + 動詞の原形」は、「一緒に〜しませんか?」という共同行動の提案を表すフレーズです。話し手自身も行動に参加する点が、「Why don’t you」や「Why not」との大きな違いです。

ややカジュアルですが、丁寧さもあるため、外国人観光客に親しみを込めて提案するときに自然に使えます。

接客の場面でよく使う例文と解説

場面提案フレーズ日本語訳
観光案内所Why don’t we start the tour from the temple?お寺からツアーを始めましょうか?
レストランWhy don’t we try the chef’s special together?シェフのおすすめを一緒に頼んでみませんか?
ホテルWhy don’t we check the map together?一緒に地図を見てみましょうか?
お土産店Why don’t we wrap it as a gift?ギフト包装しましょうか?

お客様との「距離を縮める」ためにも、「Why don’t we」は非常に便利な表現です。

ホテルでの接客英語をもっと学びたい方は、以下の記事もおすすめです:
▶ ホテル接客英語の即答フレーズ集

「Let’s」との違い

「Why don’t we」と「Let’s」は、どちらも「一緒に〜しよう」という提案ですが、ニュアンスに違いがあります。

表現ニュアンス例文
Let’s積極的・前向き・カジュアルLet’s go!(さあ行こう!)
Why don’t weやわらかく丁寧な提案Why don’t we go now?(今行きませんか?)

接客の場では、「Let’s」はやや命令的に響くことがあるため、丁寧さを重視するなら「Why don’t we」の方が適しています。

 「Why not」:カジュアルで万能な同意・提案表現

「Why not」は、相手の提案に気軽に賛成したり、自分から軽く提案したりする時に使える便利な表現です。接客の場でも、フレンドリーにお客様と会話を進めたいときに活躍します。

「Why not」の意味と使いどころ

「Why not?」は、「もちろん!」「いいね!」というカジュアルな同意を示す返答として使われるほか、「~してみたら?」という軽い提案としても使えます。

文法的には省略表現で、「Why not try it?(どうして試さないの?)」などのように使います。

用法例文
相手の提案に同意A: Want to go to the sushi bar?
B: Why not?
A:寿司バーに行かない?
B:もちろん!/いいね!
自分からの軽い提案Why not try the sake set?日本酒セットを試してみては?
おすすめWhy not check out the view from the rooftop?屋上からの景色を見てみたら?

強制感はなく、あくまで「気軽な提案・同意」として使えるのがポイントです。

「Sure!」との違いと併用パターン

「Sure!」も「Why not?」も、相手の提案に「OK」と答える言い方ですが、ニュアンスに少し違いがあります。

  • Sure!: はっきりとした「いいですよ」「もちろん」の返事。
  • Why not?: 軽く、少し迷いがある状況でも「まあ、いいね」と同意するときに使える。

両方を併せて使うことも可能です:

A: Would you like to try our seasonal dessert?
B: Sure, why not?
(A:季節限定のデザートはいかがですか?
B:もちろん、いいですね。)

「Sure, why not?」という組み合わせは、親しみとポジティブな気持ちが伝わる表現です。接客シーンでも丁寧すぎず、程よくカジュアルな印象を与えます。

否定文での「Why not?」の用法

「Why not?」は、ときに疑問返しや反論として使われることもあります。このときは、「どうしてダメなの?」「なぜ〜しないの?」という意味になります。

たとえば:

A: You can’t bring drinks into the theater.
B: Why not?
(A:劇場内に飲み物は持ち込めません。
B:なんでダメなんですか?)

この使い方はやや挑戦的に聞こえることがあるため、接客の場では避けた方が無難ですが、聞き返し表現として知っておくと便利です。

「Why don’t you」「Why don’t we」「Why not」の違いを一覧で比較

ここでは、「Why don’t you」「Why don’t we」「Why not」の3つの表現を、意味や使い方、文法的な違いなどの観点から一目でわかるように表でまとめました。

表現主な意味使う主語使い方雰囲気・トーン接客での使いやすさ
Why don’t you相手への提案・勧め
(〜したらどう?)
you(相手)Why don’t you try this?親しみやすくややカジュアル◎ おすすめをやんわり伝えたい時に最適
Why don’t we一緒に〜しませんか?の提案we(話し手を含む)Why don’t we go now?丁寧で柔らかい提案◎ お客様との共同行動を提案する時に便利
Why not軽い同意、または提案
(いいね/〜してみたら?)
省略されている(主語なし)Why not? / Why not try it?カジュアルで軽い◯ カジュアル接客や返答で柔らかく使える

それぞれの表現は、文法や主語だけでなく、提案のトーンや距離感に違いがあります。状況に応じてうまく使い分けることで、外国人のお客様とのコミュニケーションもより自然で好印象になります。

観光・インバウンド接客での実用フレーズ例

ここでは、ホテル・レストラン・観光案内所など、実際のインバウンド接客シーンで使える「Why don’t you / we / Why not」のフレーズを具体的に紹介します。

場面英語フレーズ日本語訳
ホテルチェックイン時Why don’t you relax in the lounge while we prepare your room?お部屋の準備ができるまで、ラウンジでおくつろぎになってはいかがですか?
ホテルの案内Why not enjoy our rooftop bar tonight?今夜はぜひ屋上バーをお楽しみください。
レストランで注文を受けるときWhy don’t we start with today’s special?まずは本日のおすすめから始めてみませんか?
観光案内所での提案Why don’t you visit the castle ruins nearby?近くのお城の跡を訪れてみてはどうでしょう?
ショップでのお勧めWhy not try this popular souvenir?人気のお土産を試してみませんか?

これらの表現を覚えておけば、お客様に対して自然かつ丁寧に提案ができるようになります。英語力だけでなく、接客の質も向上する一歩です。

まとめ:場面別に自然な表現を選ぼう

「Why don’t you」「Why don’t we」「Why not」は、いずれも提案や同意を伝えるときに使える便利な表現ですが、主語やニュアンスによって使い分けが必要です。

  • Why don’t you: 相手に提案・アドバイス(やわらかく)
  • Why don’t we: 自分を含めた共同行動の提案
  • Why not: 軽い同意や提案、気軽なお誘いに最適

特に観光や接客の現場では、お客様との距離感や雰囲気に合わせて、命令的にならず、自然に提案することが信頼や好印象につながります。

今回紹介した例文やニュアンスを理解しておけば、英語が苦手な方でもスムーズなコミュニケーションが可能です。場面ごとに最適な表現を選び、接客の質をさらに高めていきましょう。

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